デフバレーとは

2019年4月1日


デフ(聴覚障害者)によるバレーボールのこと。チームメイトの声、審判の笛の音、ボールをはじく音などが聞こえない(聞こえにくい)選手がプレーをする。一般社団法人日本デフバレーボール協会が主催するものとして、デフカップやマスターズカップがある。また、最高峰の国際大会としては4年に一度行われるデフリンピックがあるほか、世界選手権なども行われている。競技はは6人制で行われ、それぞれコートや用具、競技形式など一般のバレーボールのルールと同じである。(ネットの高さ:男子2.43m、女 子2.24m)

デフリンピックとは?

身体障害者のオリンピック「パラリンピック」に対し「デフリンピック(Deaflympics)」は、ろう者のオリンピックとして、夏季大会は1924年にフランスで、冬季大会は1949年にオーストリアで初めて開催された。障害当事者であるろう者自身が運営する、ろう者のための国際的なスポーツ大会であり、また参加者が国際手話によるコミュニケーションで友好を深められるところに大きな特徴があります。

 なお、デフリンピックへの競技は補聴器や人工内耳の体外パーツ等(以下「補聴器等」という)をはずした裸耳状態で行います。参加資格は聴力損失が55デシベルを超えている聴覚障害者で、各国のろう者スポーツ協会に登録している者。

デフリンピックを運営する組織は、国際ろう者スポーツ委員会(International Committee of Sports for the Deaf)で、1924年の設立以来、デフリンピックやろう者世界選手権大会の開催、そして各国のろう者スポーツの振興など、着実な取り組みを続けており、現在の加盟国は104カ国です。

パラリンピックとデフリンピック

国際パラリンピック委員会(International Paralympic Committee)が1989年に発足した当時は、国際ろう者スポーツ委員会も加盟していましたが、デフリンピックの独創性を追求するために、1995年に組織(IPC)を離れました。デフリンピックの独創性とは、コミュニケーション全てが国際手話によって行われ、競技はスタートの音や審判の声による合図を視覚的に工夫する以外はオリンピックと同じルールで運営される点にあります。また、パラリンピックがリハビリテーション重視の考えで始まったのに対し、デフリンピックはろう者仲間での記録重視の考えで始まっています。しかし、現在はデフリンピック、パラリンピックとも障害の存在を認めた上で競技における「卓越性」を追求する考えに転換しています。
(全日本ろうあ連盟HPより抜粋)

デフカップ

デフ(聴覚障害者)+カップ(大会杯)を組み合わせた造語で、聴覚障害者のみで行われる大会のこと。2001年より始まり、年に1回開催されている。一般社団法人日本デフバレーボール協会主催による6人制バレーボール大会をデフカップ(正式名称ジャパンデフバレーボールカップ)と称する。国内で行われる聴覚障害者向けの大会としては、全国ろうあ者体育大会(9月)、全国障害者スポーツ大会(10~11月)と並ぶ、3つ目の国内で行われる聴覚障害者の全国規模の大会である。開催規模は200~300人。

マスターズカップ

40歳以上のプレーヤーによるバレーボール大会。
2013年の第1回大会が兵庫県神戸市勤労会館で開催した、大会規模はR4年に開催した第10回大会(愛知県稲沢市)では男子4チーム、女子5チーム(参加者数100名)が全国から集まり、衰えを知らないはつらつとしたプレーを繰り広げている。